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ASM ProcessExpert:常識を覆すステンシル印刷プロセスの安定を実現 | DFM HealthCheck (製造性考慮設計診断)

18.12.2020

SMTラインの不具合の60%以上がステンシル印刷プロセスで生じていることはよく知られています。これを改善するための試みは難易度が非常に高く、関係者の多くがいまだにステンシル印刷には高度なノウハウが必要だと考えています。以下の特性要因図を見れば、このようなイメージを抱く理由も分かります。印刷を成功させるには、100を超える要素を考慮しなければなりません。これまでは、製造する上で安定した印刷工程を実現するために、熟練した経験豊富なプロセスエンジニアが必要でした。 しかし、ASMはDEK印刷機とプロセスサポート製品(スキージ、クリーニングシート、マスク等)を通じて、既にこうした要素の70%以上に対応しています。

革新的なインダストリー4.0ソリューションによってスマートな工程制御と「不具合ゼロ」を実現するというASMの戦略に沿って、ASM ProcessExpertは完全自動で印刷工程を最適化。ステンシル設計に基づいて工程を安定化するための提案を行うことで歩留まりや生産性も向上します。ASM ProcessExpertはDEK印刷機と連動し、以下で構成されます。

  1. ASM ProcessLens 高精度のはんだペースト測定インライン検査機
  2. ASM ProcessEngine 業界でも類をみない包括的工程ナレッジデータベースを取り入れたインテリジェントなソフトウェア。仮想印刷によるステンシル設計分析、生産開始前の工程パラメータ提案、ASM ProcessLensのリアルタイム測定結果の解析、DEK印刷機の制御、はんだペースト印刷工程の安定化・最適化・積極的な管理を行います。
  3. DFM HealthCheck(製造性考慮設計診断)はASM ProcessEngineの導入に不可欠な第一段階であり、以下の機能を実現するツールです。
  • ステンシル設計を徹底的に分析
  • 最適なプロセス設定(スキージ長、ステンシルの素材やコーティング、はんだペーストのタイプ、基板サポートツールとクランプ方式)を提案
  • はんだペーストの印刷むらを減らすため、生産開始前に印刷パラメータ(印刷速度、印刷圧、版離れ速度、クリーニングサイクルを提案
  • むらになりやすく、問題が生じがちな箇所を特定し、設計されたステンシルレイアウトで安定したはんだペースト印刷プロセスの最適化を詳細にわたり支援

これによって、生産ラインで時間や費用のかかるテスト印刷を行う必要がなくなりました。新製品導入(NPI)の初期段階から安定したプロセスを実現することで、「最初から最適な方法で行う」ことができます。

新製品導入(NPI)の際には、平均3回のステンシル設計の見直しが発生し、都度ツーリング仕様の変更による遅延が生じがちです。DFM HealthCheckは個別でも利用できるため、このような追加費用や遅延を回避する上で役立ちます。さらに、仮想印刷機能を利用すれば、ユーザーはさまざまな工程パラメータを入力して、プロセスの安定性に与える影響を観察できます。仮想印刷機能によって、推奨以外のパラメータを使用した場合の影響を可視化することも可能です。このような機能はいずれも経験豊富なプロセスエンジニアがいなくても実現でき、代わりに、数十年にわたる多くのお客様のサポートを通じて知識を蓄積してきたASM ProcessEngine独自のナレッジデータベースを活用すれば、DEK印刷機で高い印刷品質や安定性を確保することができます。


詳しくは、smt-solutions.jp@asmpt.comにお問い合わせください。