ASM、生動画配信で2022年発売の新製品を紹介
17.05.2022
テクノロジーをリードするASMPTは、年2回実施する生動画配信にて、電子機器生産のための最新のイノベーションを紹介しています。次回の配信イベントは、2022年6月29日の予定です。「ASM Impact – 2022年夏リリース」と題するこの配信では、生産性と効率性を向上させる新たなハードウェア/ソフトウェアソリューションの数々をご紹介します。注目の製品は、最大で50%長尺の基板にも対応可能な新バージョンのDEK TQ高性能印刷機、検査速度3倍速を実現したProcessLens HD SPIシステム、スマート工場現場管理パッケージのASM Worksおよび、ASMPTの関連会社であるCritical Manufacturingが提供する、業界最高レベルの製造実行システムソフトウェアソリューションです。
ASMは、2022年6月29日の日本時間午後4時と午後10時に2回実施する約1時間の生動画配信において、SMT生産に役立つ当社の最新ハードウェア/ソフトウェアソリューションをご紹介します。配信中には、ASM説明員が参加者の皆様からのご質問に直接お答えします。
「当社がお届けするASM Impactの生動画配信では、お客様が工場の生産性、効率性、回復力をさらに高める方法をご提案いたします」そう語るのは、ASMPTでグローバルソリューションマーケティング部門を担当するAlexander Hagenfeldtです。また、「当社が開発した、モジュール式でありながら独自仕様ではないオープンオートメーションのコンセプトは、そのフレームワークを提供します。当社の新しいハードウェア/ソフトウェアソリューションは、このコンセプトに継ぎ目なく適合するため、お客様のご要望に応じたの統合型スマートファクトリーを、可能な限り効果的かつ効率的に導入することも容易になります」とも述べています。
新バージョンのDEK TQ
高性能印刷機の新バージョンとしてDEK TQ Lが登場したことにより、600 x 510mmまでの基板サイズに対応できるようになり、すでに実績のあるDEK TQに対して50%のサイズ増加を実現しました。設置面積がわずか1.5 x 1.3mのDEK TQ Lは、2CPkで17.5umという、標準バージョンと同様のウェット印刷精度を誇ります。
SPI:速度と精度を両立
実績のあるProcessLens SPIシステムにHDバージョンが登場したことにより、はんだペーストの検査で、速度と精度を両立できるようになりました。高速モードで20ミクロンの解像度を誇るProcessLens HDは、一般的な基板の検査時間を、従来のSPIシステムに比べて最大70%低減。光学系を完全に新開発し、測定精度の低下もありません。特にスマートな機能としては、ソフトウェアでわずかに低速な解像度10ミクロンの高解像度モードに切り替えることが可能となりました。これは、個別制御可能な2000万個のマイクロミラーを搭載した、システムのDLPチップによるモアレパターン生成や、50 x 50mmの視野範囲をカバーする25メガピクセルの高解像度カメラシステムなどの機能によって実現したものです。また、スマートソフトウェアとオープンインターフェースにより、ライン後方にあるAOIシステムなどのサードパーティ製システムとのマシン間通信も可能となります。自動化プロジェクトで特に重要となるのは、Process LensをProcess Engineで拡張し、印刷工程全体を自動的に安定化かつ最適化して積極的に制御できる、業界唯一の自己学習型SPIエキスパートシステムにすることができる能力です。
スマート工場現場管理の段階的な実現
モジュール式のスマート工場現場管理パッケージであるASM Worksを採用することで、社内で使用しているASMPT装置を最大限に活用できます。ASM Worksは、材料管理、生産、モニタリング、プログラミングなどのワークフローに分割されているため、お客様は、自社に最適な種類のソフトウェアパッケージのみに投資できます。いつ、どこで、何が必要なのかを、個々の要件に従い、役割や使用目的に応じて評価・実装できます。その結果、ワークフローの最適化による総合設備効率(OEE)の大幅な向上、人材のより効率的な配置、自動化された工程などが実現できます。標準化された統合プラットフォームは、最初から導入した場合でも、その後の拡張によって導入された場合でも、コストを低く維持して導入を容易にする効果をもたらします。
工場レベルのソリューション
ASMPTの関連会社で電子機器製造ソフトウェアを専門に扱うCritical Manufacturingは、新規/拡張ソリューションをラインレベルから企業全体レベルまで取り揃えています。その中には、自律型インテリジェント搬送車の調整・制御や材料管理を行い、MES(製造実行システム)やERP(統合基幹業務システム)といった高レベルシステムへのリンクを提供する「ファクトリーオートメーション」も含まれます。今回のイベントでは、企業全体のデータ収集および分析を行う「ファクトリーアナリティクス」も初公開します。そして、Critical Manufacturing のMES(製造実行システム)を採用することで、電子機器メーカーは、自社固有のニーズに基づいて設計された製造実行システムを自由に使用できるようになります。デジタルツインや拡張現実ソリューションによるシミュレーションなどを含め、統合型スマートファクトリーのポートフォリオが完成するのです。
情報および登録
「ASM Impact – 2022年夏リリース」のプログラムに関するすべての情報および本イベントへの登録方法については、https://asm-smt-events.com/をご覧ください。